前から思ってたんですが、実質ゼロって表現、なんかセコい気がしませんか?
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロを目指すとかいう報道が最近されてますけど、排出はするんですが、他のところで吸収します、とか考え方としてちょっとセコイ感じがしませんか。
決して、排出量ゼロにしろとか、ゼロにできるはずだとか言ってるわけではなくて、
実質ゼロって表現にすごく違和感を感じるというか、ペテン師(詐欺師)感を感じてしまいます。
だって実質ゼロですって、
「今日はポテトチップスを大量に食べたけど、フルマラソンを走ったからカロリーは実質ゼロ」
って言ってる人のロジックと同じですからね。
サンドウィッチマンの伊達さんのカロリーゼロ理論と近いものを感じます。
例えばドーナツだったら、
穴が空いているものはカロリーゼロ。ゼロという形を表しているのはカロリーがないという証拠。カロリーは真ん中にに集まってくるけど、その真ん中がないのでカロリーゼロ みたいな理論を彷彿させます。
ほんまかいなって感じを与えちゃいますね。
(前者は科学的根拠に基づいている一方で後者は科学的根拠なしのネタである点は、
大きく異なりますが。)
あと、ついでに言っておくとあとでキャッシュバックするから
実質〇〇円、みたいなやつも若干腹が立ちます。
最近で言うとインターネットのプロバイダー契約をしたのですが、
毎年10月から11月くらいの間にキャッシュバック申請をしないと、
キャッシュバックを受け取れないって制度に出くわしました。
メールが来るわけでもないから、必死で携帯のスケジュールと会社のスケジュールに毎年登録するしかないですよね。
あわよくば、キャッシュバック申請忘れさせたれ、
的な発想が気に食わないです。
あと、通販番組でよくある、これもお付けしますとか、もう一つおまけとか言って、
実質○○円みたいなやつ、
あれも大抵、あんまりいらんなぁって感じのおまけをつけてきたり、
そんなに数要らんわっておまけをつけてくるので、
実質ってなんやねんって気分になります。
まぁ消費者は、そういう言葉巧みにだまそうとしてくるビジネスに対して、
常に気を付けながら生活するしかないなっていう一方で、
国という公的な組織が実質ゼロ、とかあんまり言って欲しくなかったなぁ、
と言うのが私の感想です。