現役外資系コンサル虎の巻【コンサルへの就職・中途未経験の転職希望者必見の情報満載】

コンサルティング業界の実情から採用面接時のポイントまで現役の外資系コンサルタントの視点から切り込みます。たまに時事問題についても語る予定です。

高校サッカー部飲酒問題は学校側の対応がまずかったと思う件

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問題の概要

 12月から開幕する全国高校サッカー選手権(以降選手権)への出場を決めている奈良県の山辺高校サッカー部について、

今年10月に寮内で飲酒が行われていたことが発覚したにもかかわらず、

高校側は選手権への辞退をしない、との旨を発表し、

尚且つ、飲酒をしていたが反省の態度が見られる8人は選手権にも出場させ、

反省の態度が見られない2人については出場を見送るという発表を行いました。

 

世間の声的には、いやいや、過去に飲酒が発覚した多くの学校は、

全国的なスポーツ大会への出場を辞退しており、

不公平じゃないか、100歩譲って出場自体は認めたとしても

飲酒していたような生徒の8割を出場させるなんておかしい、

反省しているフリなんていくらでもできるでしょ、

との声が多く上がっています。

 

 

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個人の見解

 私個人的には、青少年の健全な育成と日頃の成果を発表する場として、

高校スポーツ存在していると思っているので、当該高校が出場するのはおかしい、

と言われても仕方ないと思います。

加えて、視聴者が山辺高校をフラットに応援できるのか、誹謗中傷の対象にならないか、という視点からも出場することには様々なリスクがついて回ります。

出場することで反省した姿勢を見せ、今までの恩返しができる、

という声があるかもしれませんが、

私は高校スポーツは生徒の更生の場ではないと思っているので、

そうした声には同感しません。

 

加えて、みんな未成年でも飲酒してるでしょ、固いこと言うなよ、
みたいな人もたまに存在しますが、全くもってそんな問題ではないです。

だって「ばれなきゃ法律破って良いでしょ」とか大人が言ってたら絶対ダメです。

(例え、未成年飲酒の罰則規定は未成年本人には適用されないとしてもです。)

 

飲酒してなかった生徒が可哀想との声もあるかと思いますが、

チームスポーツとか、その存在自体が連帯責任の仕組みでしょと思います。

(一人のミスをみんなでカバーしたり、退場者が出たらその分も走り回ったり。)

今回の経緯

 そもそもですよ、今回の問題に関しては、

学校側の対応が非常に最悪だなと思います。

 

前提として、この山辺高校のサッカー部と言うのは奈良市の企業が運営する「ボスコヴィラサッカーアカデミー」に所属しており、寮での生活などはアカデミーが管理となっていて、サッカー部の運営は外部委託しているという形を取っています。

 

今回の経緯としては

1年生部員から情報提供を受けたチームが10月7日に

「飲酒が疑われる行為があった」と校長に報告しているにもかかわらず、

事実関係の確認をせず、放置、

当部は奈良県予選を勝ち抜き、選手権の出場権を得た、

12月になり、飲酒を裏付ける画像が学校に寄せられたため、事実関係を調査し、

部員全員に聞き取りをして事実を確認

という感じです。

 

で、事実関係確認後の学校の言い訳が、

「寮内の出来事は家庭内飲酒と受け取り、対応を怠った。認識が甘かった」

とのことです。いやいや、流石におかしくないですか。

学校の看板を背負ったサッカー部が部の寮で起こした不祥事なのに

悪い時だけ関係ないみたいなスタンスを取るなんて、、、

大人としてあるまじき態度だと思います。

 

しかも、

指導者のによるパワーハラスメントが原因で部員数名が退部していることが判明しており、県サッカー協会が4月で指導者を厳重注意処分していたことが判明しています。

実際、高校や県教育委員会は一部の保護者からの訴えで問題を把握していたにも関わらず、部員らへの本格的な調査は実施せず、放置していたとのことです。

 

いやいや、委託先の人が起こした不祥事は委託先を選定した高校側にも責任があると思いますよ。

生徒は少なくとも山辺高校サッカー部の一因として所属しているので、

そこを放置するとか本当に呆れます。

 

話を戻すと、そもそも10月に飲酒問題を調査し、選手権予選を辞退していたら、今回の騒動も起こっていませんからね。

 

出場停止の可能性

 ちなみに、高校側は辞退しないとの方針を発表しましたが、

第99回全国高等学校サッカー選手権大会の規定には

資格に違反し、そのほか不都合な行為のあったときは、そのチームの出場を停止する。

と言う記載があります。

 

これから辞退という流れになるのは難しい気はしますが、

出場停止処分という可能性も残ってはおります。

 

婚姻問題と同様に誰かがNoというべき

某国の某家の婚姻問題のように自分にメリットのある状況を投げ出して、

辞退できる様な人は少数なのかもしれません。

 

ルールや社会通念と照らし合わせて、

自身の進退は自分で決めて欲しいものですが、

明らかに間違っているときは他の誰かが

それはNoです、と却下できるような仕組みが必要だと思います