少し前に、東京都内の一部の高校で
生徒がツーブロックという髪型にすることを禁止している、
ということが話題になりました。
禁止にしている学校がある理由として、教育委員会の回答は、
「外見が原因で事件や事故に遭うケースがある。
ツーブロックの禁止は生徒を守るため」
との見解を示しています。
有名人の反応
これに対して、テレビ等で有名人が、
「人を見た目で判断するのはよくない」とか、
「自分はパーマをかけてボンタンを履いて東大に合格した」とか、
「事件・事故を起こす方が悪いので、おしゃれを制約するな」とか
こんな校則はおかしい、不毛な議論だという趣旨の発言をしているみたいですが、僕は、それは違うでしょと思います。
高校は義務教育の場ではない
大前提として、日本の義務教育は中学校までであり、
生徒は自分の意志で高校を選択し、入学しています。
そのため、自身が希望して入学した学校の方針・校則には従うべきだと思います。
自毛が茶髪なのに黒染めを強要する等は流石におかしいと思いますが。
そんなにツーブロックにしたいなら、他の高校にいけばいいじゃないですか。
自分が甲子園に憧れる高校球児だったら
だって、例えば自分が甲子園に憧れる球児だとして、
何十年連続で甲子園に出ている強豪高校から、
「1年からレギュラーを確約するので、是非、うちに来てくれ」
と言われたとします。
で、入学した後に
「え?坊主にしないといけないんですか?規則変えてください。無理なら、学校辞めますわ」
とはならないと思います。
そこで、高校を辞めたり規則を変えるエネルギーを使うような人は、
本気で甲子園目指してないと思います。
てか、入学後にいきなり、坊主が必須になったならともかく、
坊主にしないといけないことは最初から分かっていたと思います。
今回のツーブロック禁止の件も、入学してから禁止されたら悲劇ですが、
おそらく入学前から禁止されていた生徒が大半でしょう。
私は、高校球児ではありませんでしたし、皆が坊主にする必要性はあまり分かっていませんが、陸上競技の強豪校の先生が
「髪型等気にせず、スポーツに打ち込むため坊主にするんだ」
と言っていたのは聞いたことがあります。
その理由が理不尽だとしても、それが方針・ポリシーなんだと思います。
私は、学校は自分の目標を達成するために通う場だと思っていますし、
それと同時に子供たちが理不尽に直面するのが、学校生活の場だと思っています。
高校の校則には確かに理不尽なこともあるかもしれないですが、
社会人になって上司から意味が分からない指示を受けて業務をこなさないといけない、
自分の主張が100%正しいのに年功序列の問題でねじ伏せられる、
等の様々な経験が待ち受けています。
理不尽に立ち向かう労力を使う価値があるか
そういった理不尽にどう立ち向かうか、
もし該当高校の生徒の中にかなりのエネルギーを使ってでも、
ツーブロック禁止の校則を変更させることに力を注ぐ価値があると考える人なら
私は行動を起こせば良いと思いますし、それを否定はしません。
ただし、そういう行動を起こす人がいるとしたら、
自分の在学中に校則変更が間に合うなら行動を起こしても良いけど、
自分の在学中に何も変わらないならアクションなんて起こさなくて良いわ、
等と思う個人主義的な考えでなく、
後輩たちが嫌な思いをしないために、
自分が今、未来を変えるためにアクションを起こすんだ!
という気概のある人であって欲しいです。
そうした人の出現が、日本の若者は選挙や政治に興味がないと言われる、世の中を変える一歩になるように思っています。