継続は力なり
努力に勝る天才なし
は、良い言葉だと思いますし、
世の中が努力した人が報われるような社会であって欲しいとは思います。
ですが、一度引退した選手が復帰後すぐに活躍する姿を見ると、
努力以上に才能が重要なのかなと感じることもあります。
復帰後短期間で新記録
陸上の女子100mハードルで引退⇒結婚⇒出産⇒ラグビー挑戦
から6年ぶりに陸上競技に復帰した寺田明日香選手が
いきなり日本新記録を更新したんですが、
そのニュースをみて複雑な気持ちになりました。
復帰に際して、かなりの努力をされたのは確かではあるんでしょうけど、
その空白の6年間の間に彼女以上に努力をしていた選手はいなかったんでしょうか。
一度は陸上が嫌になり引退した選手が、復帰してすぐに日本新記録を更新する、
素晴らしいことではあると思うのですが、
個人的には強く応援したいという気持ちは持てません。
女子陸上長距離の新谷仁美選手も最近5年ぶりに競技に復帰され、
ハーフマラソンの日本新記録を更新する等活躍されています。
新谷選手に関しても、才能の重要性自体は感じるのですが、
長距離種目の方が努力のウエイトが大きいことと
引退理由が世界との差を痛感した+怪我
であることを踏まえると、応援したい気持ちになります。
あと、自分は天才ですからと言っているもの潔くて良いと思います。
復帰後、活躍の男女差
テニスの伊達公子選手も引退後、復帰され
WTAツアーで優勝する等の好成績を残されましたが、
女子選手の方が何故か、成功例が多い気がします。
男子スポーツだと、フィギュアスケートの高橋大輔選手、サッカーの中山雅史選手等くらいしか、ぱっと思いつかないですが、どちらも引退からの復帰後、好成績を収められているのと言い難いです。
NBA引退⇒MLB挑戦⇒NBA復帰を果たしたマイケル・ジョーダン選手なんかは、
成功例なのかもしれないですが、神とか言われた選手ですし、
ずっとバスケットボールを続けていた方がもっと成功を収められた気もします。
男子選手の方がスポーツ=生活が懸かった存在という意識が強いですし、
一度つかんだ栄光をそう簡単には手放さないため、早期の引退をする選手が少なく、
復帰する選手も少ないような気がします。
決して、女子スポーツをバカにしている気はないのですが、
例えば100m走の記録を見た時に、
男子の世界歴代10傑はここ10年でマークされた記録が多数であり、
20年以上前の記録は一件である一方で
女子は世界記録が30年以上前の記録(ドーピングがあったという疑惑は未だ残りますが)であり、
尚且つ10傑中4件が20年以上前の記録ですし、
まだまだ記録更新の余地(バッファー)は大きいのではないかともいます。
実際、世界の国には女性のスポーツ大会への参加はおろか、
観戦すら認めていない国もありますし、
裾野が広がることで記録の更新も加速するのではないかと思います。