法廷での失言
最近、某スノーボーダーで逮捕された事件がありましたよね。
その裁判で弁護士が、
「被告はイチローのような国民栄誉賞級」とかいったとか、何とか。。。
近いのはどっちかと言うと、イチローでなく番長の方の野球選手でしょと
その例え、間違ってますよと
と思いました。
そもそもイチローは国民栄誉賞辞退してますし。
少なくとも、私を含む庶民は全く共感ができない例えです。
表現に関する違和感として、日常生活、マスコミの報道記事等の比較的カジュアルなコンテンツの中だけでなく、ビジネスの場でも感じることがあります。
王貞治さんの偉業の軽視
例えば、一つのビジネスしかしていない企業が中期経営計画などを策定した際に
「一本足打法からの脱却」とか書いている訳ですよ。
で、そもそものルーツとして、
一本足打法は世界のホームラン王である王貞治さんの打法であることは私自身知っていたのですが、
王選手が
三振かホームランしか打てない、
すごく安定感の無い、不器用な選手だったならば、
悪いことを比喩する目的で「一本足打法からの脱却」とか言っても全然OKだと思います。
ただ、王選手はホームラン王であるだけではなく、
通算打率も.301、
通算出塁率についても.446は日本のプロ野球過去最高を記録している安定感もある非常に優れたバッターな訳です。
ここで私は仮説を考えました。
王選手は一本足打法で活躍したけれど、
他の選手がその真似をして取り入れたが全然、成功しなかった、
つまり、他の選手が三振ばかりで安定感がなかったからそのように使われているのではないかと。
ずばり王選手、風評被害説。。。
で、他の一本足打法を取り入れていたことのある選手を調査した結果、
最近だと、
秋山翔吾、坂本勇人、中田翔、柳田悠岐、山田哲人、
少し前だと、
小久保裕紀、駒田徳広、高橋由伸、池山隆寛、井端弘和、立浪和義
と錚々たる強打者ばかりです。
(池山選手は安定感あんまりなかったかもしれませんが)
特に近年の選手はどちらかというとアベレージヒッターの印象が強い選手が多いで
す。
もう、一本足打法をそのイメージだけで一つのものに頼った安定感の無い例として使
うのは辞めるべきではないでしょうか。
そもそも実態とイメージが全然あってないですし。
言葉は生き物なので、当初の意味とは全く違う意味で使用されているものも多い、
と最近、テレビ東京の"あなたの日本語大丈夫?笑われるニホン語"
でも、学びましたが、王さんを知らない世代が今後増えてきて、
一本足打法=よくわかんない、安定感のない打法、
と定着しないことを祈っています。
以上、本日は珍しく、野球に関するトピックでした。