現役外資系コンサル虎の巻【コンサルへの就職・中途未経験の転職希望者必見の情報満載】

コンサルティング業界の実情から採用面接時のポイントまで現役の外資系コンサルタントの視点から切り込みます。たまに時事問題についても語る予定です。

【現役最高齢Jリーガー】カズ選手は客寄せパンダか?【データからも読み解く】

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サッカーの三浦知良選手、通称カズ選手(またかKING KAZU選手)は

50歳を超えても現役のプロサッカー選手としてプレイしています。

 

しかも今季、所属する横浜FCは、久しぶりのJ1の舞台で戦っており、

今季のJリーグはコロナウイルスの問題を考慮し、

降格無のレギュレーションとなったため、

来期もカズ選手が横浜FCに所属している限り、

J1での舞台でプレーを見られる可能性が高いです。

 

50歳を超えてもプロサッカー選手としてプレイする、

これは本当にすごいことだと思います。

 

僕は昔からカズ選手のファンでして、

フランスワールドカップで代表落ちした時には涙が出るくらい悔しかったですし、

その後のクロアチア・ザグレブへ移籍した際も応援していましたし、

京都サンガへ移籍した際もカズ選手目当てに試合を見に行き、

その時に購入した京都サンガデビュー記念Tシャツも未だに大切に保管しています。

 

昨年も横浜FCの練習見学に行き、サインをもらいました。

 

 

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カズ選手は客寄せパンダなのか

ネットの記事を読んでいるとコメント欄に早く引退して後進に道を譲れとか、

客寄せパンダだけの存在価値とか言っている人がいますが、

僕はそうは思いません。

 

というか、そんなこと言っている人には、

試合を観戦するだけでなく、練習もちゃんと見に行ってください

と言いたいです。

 

昨年、僕が横浜FCの練習見学に行った際には、

レギュラー組はランニングのみのコンディション調整のみの日で、

カズ選手を含む控え組は紅白戦を行っていました。

 

その紅白戦の相手はユースの選手主体な訳で、

50歳を超えた人が16-18歳くらいの選手と試合をしているんですよ。

 

しかも何より驚いたことに、ピッチにいる22人の選手の中で

一番必死でボールを追いかけているのがカズ選手だったと言うことです。

 

日本人初のセリエAプレイヤーであり、過去の実績も申し分ない選手が、

16-18歳くらいの高校生との試合で誰よりも必死にボールを追いかけている訳です。

 

それを見て僕はすごい情熱だなと思うとともに、

その熱意が50歳を過ぎても現役でいられる秘訣なんだなと思いましたし、

若手の手本としても大きな存在価値を持っていると思います。

 

練習後の体のケアについても、他のどの選手よりも入念に行っていましたし、

疲れているはずにも関わらず、ファンサービスエリアでも全員に対して、

丁寧にサイン対応をされていました。

(他の選手を批判する訳ではないですが、レギュラー組の著名な選手数名はファンサービスエリアを通過せずに練習を切り上げていました)

 

データをから見てもカズ選手の運動量は少ないのか?

そもそも年寄りだからダメみたいな批判をよく見かけますが、

データとしてみてもカズ選手の運動量は少ないんでしょうか。

 

今シーズン第18節 川崎フロンターレ戦のデータによると

スプリント:1回

走行距離:6・609km(プレー時間56分間)

とのことです。

 

今シーズンの横浜FCのチーム平均走行距離は

115.095km(2020年10月10日(土) 21:29時点)

です。

 

仮に11人で割ると、90分あたり

10.463km

で、これを

56分に換算すると、

6.510kmです。

平均値をちょっと超えてます!

 

GKなんてほとんど走らないでしょ、

11人で割っちゃダメだ、と言い出す人もいる気がしたので

チームの走行距離からGKの走行距離を引いた後に

10人で割ることにします。

 

ロシアワールドカップのデータによると

GKの一試合あたりの走行距離は2.5km~5.7kmくらいです。

ワールドカップのGKよりJリーグのキーパーは走らないと仮定して、

3kmとします。

(ちなみに現神戸のGK飯倉選手の横浜FM時代の平均走行距離は7kmくらい・・・)

 

横浜FCのGKを除く10人の選手の56分間の走行距離は

(115.095km-3km)÷10人×56分÷90分

=6.97km

と言うことになります。

 

カズ選手は走行距離が300m少ないだけ、ということになります。

サイドの選手やボランチの選手の方が走行距離が長くなることを考慮すると、

実際、この走行データは短いとは言えないんじゃないかと思います。

 

そもそも横浜FCの走行距離はJ1の全18チーム中4位なので、

それなりに上位のデータに該当しますし。

 

ただ、スプリント回数が物足りないのは確かに事実だと思います。

 

出所:【公式】トラッキングデータ スプリント回数ランキング:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)

本人は客寄せパンダと言われることをどう思っているか?

カズ選手本人は客寄せパンダと言われることをどう思っているか?

 AERAのインタビューでの、

客寄せパンダ的な利用のされ方をするのは嫌じゃないですか

という質問に対して、

ご本人はこんなコメントを残されています。

J2でも、横浜FCでもよくそう言われるし、書かれているじゃないですか。

でも、パンダじゃなきゃ人は来ないですから。

その役割は自負していますよ。僕は客寄せパンダで十分ですよ。

だって普通の熊じゃ客は来ないんだもの。

パンダだから見に来るんだもの。

熊はパンダになれないんだから

 

 ご本人はそんなことを言われていますが、

僕は客寄せパンダだと思ったことは一度もありません。

 

なぜならストイックに物事に取り組む姿勢や

好きなことを追求し続ける生き方が

見ている人に良い影響を与えていると思うからです。

 

ちなみに、僕が横浜FCの練習場に行った日は

何名かの中国人の方もカズ選手のサイン目当てで出待ちをされていました。

 

コロナウイルスが落ち着いたら、子どもを連れて

また練習場・スタジアムに見に行きたいと思います。