現役外資系コンサル虎の巻【コンサルへの就職・中途未経験の転職希望者必見の情報満載】

コンサルティング業界の実情から採用面接時のポイントまで現役の外資系コンサルタントの視点から切り込みます。たまに時事問題についても語る予定です。

【大阪なおみ選手】問題を大きくする想像力の欠如とは?【その防止方法】

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想像力の欠如の例

本日の記事は最近、ニュースを見ていて思うのことについて思ったことなのですが、

この内容の情報を発信すると世間がどんな反応をするか、

という想像力が乏しかったが故に問題が大きくなっている事例が多いように感じます。

 

例えば、先日記事にした日本皇室の方の結婚相手問題についても、

めっちゃ長い自己弁護文を公表したがために、

さらなるバッシングにさらされたことは記憶に新しいと思います。

 

あの文章を出してから解決金を支払うという急造の対策案を提示された様子ですが、

あの文章を出すことで、世間からバッシングを受けることなんて、

世間一般の今までの反応を見ていたら容易に想像がついたと思います。

 

そこに気づけない=想像力が欠如していると思います。

加えて当問題については

関係者世間一般の感覚とも乖離していることに気づけていない

ことも大きな原因だと思っていますが。

 

 

大坂なおみ選手の記者会見拒否問題とその対応

話を元に戻すと、

女子テニスの大坂なおみ選手が全仏オープンにて

精神的に耐えがたい質問も多いから記者会見対応をしないことを発表しました。

その後、各種メディアやテニス大会の主催団体、他テニスプレーヤーから

  • スポンサーありきで賞金がもらえる大会が開催されているのでプロフェッショナルなら記者会見対応はすべき
  • インスタグラム等のSNSで反論を公表するのではなく、自分の意見は正式な場で公表すべき

等の批判を受け、

大坂選手は

実は鬱病を患っていました。
こんなに大事になるとは思っていませんでした。

という旨のコメントを出し、全仏オープンも棄権しています。

 

世間的にはうつ病の話を後出しするなんておかしいって意見もありますが、

メンタルヘルスの問題を公表するのはなかなか難しい決断でもありますし、

その発表タイミングについては賛否あるのは仕方ないと思います。

 

ただメディア対応への意見の表明の仕方については、

もっとクローズドな場で主催者と交渉する等、

やり方は他にも色々あったと思います。 

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想像力が欠如していなかったら

このニュースの一連の流れをみて思ったのが、

大坂選手についても、

記者会見拒否と言う意思表示をすることにより

バッシングを受けると言う想像がつかなかったのかな、ということです。

 

記者会見を拒否することで罰金160万円程の罰金も発生していますし、

その罰金の額からしても会見拒否をすることで

かなり大事になるということも分からなかったんでしょうか。

 

想像力の欠如を防ぐには 

物事の捉え方や感じ方は人それぞれだと思いますし、

一つの情報に対して様々な反応がする人がいる

というのは紛れもない事実だと思います。

しかし、多くの人の反応を気にする立場にいる以上は、

多くの人がどんな反応を取るかを予測して情報を発信する必要があると思います。

 

日頃から世間の意見に目を通す

反応の予測ができるようになるには、世間のニュースに目を通し、

何が原因で世の中で問題視されているか、世間はどんな反応をしているか、

を知り、世間一般の反応について学ぶことが大切だと思います。

 

ただし、ヤフコメやはてブ、その他ネット掲示板では極端な話も多いので、

バランス感を持って学ぶことも重要だと思います。

 

信頼できる知人に相談する

また、上記の学習に加えて、

信頼できる友人や尊敬する人に意見を聞くことも大切だと思います。

 

このような行動をとりたい、このような意見を表明したいのだけど、

あなたはどう思いますか、と他の人に相談することで、

自分と世間の考え方の乖離を埋めることが出来ると思います。

相談できる相手は多い方が良いですし、なぁなぁの関係で迎合した意見をする人より、

臆せずに耳の痛い意見を言ってくれる知人がいると良いでしょう。

 

今回の、大坂選手の場合、

彼女に寄り添って、こういう意見を表明するときは

このようなプロセスを踏んだ方が良い、とかマスコミ対応はこのようにした方が良い、

等の真摯なアドバイスをくれる知人はいなかったのでしょうか。

 

彼女くらい影響力が大きい人の場合、
必要に応じてその領域の専門家(PRコンサルのような人)を雇用するもの一つの手だと思います。