以前、私が書いたコロナに関連する支援助成に関して
記事を書いたところ、色んなコメントが寄せられたんですが、
結局のところ、こういう支援制度で公平感を出すのは難しいんだと思います。
なぜなら、そもそも、日本に住む全ての人がまじめに勤労して、
各人がフェアに(その人の収入に応じたレベルで)納税している
という前提が成り立っていないからです。
ダウンタウンの松本さんや高須クリニックの院長が、
ホステスさんへの休業給付を自分たちの税金から出してほしくないと
主張した背景には、
そもそもホステスさん、経営者の方の中には
きちんと納税してない人もいるんじゃないの?
という勘繰りがあると思います。
お客さんからもらった高級時計を質に入れても、
それは納税対象にならないし、
自営業なんて、税金をごまかすことは会社勤めに比べると
はるかに簡単ですし。
(もちろん全員が全員そうではないと思います)
こういう時だけ、助けてほしいっていうのはおかしんじゃないかと、
言うことでしょう。
まぁ課税制度面にも問題はあると思いますが。
イソップ童話:アリとキリギリス
イソップ童話のアリとキリギリスには、
複数のパターンが存在するのはご存じですか。
アリが冬に備えてせっせと食べ物を蓄えるために働く横で、
キリギリスは歌を歌いながら好き放題している。
そして冬になり、キリギリスは食べ物がなくなり、
困り果てた結果、アリのところに行けば食べ物があると、
相談に行く、
ここまでは、共通なのですが、
日本でポピュラーなのは
そこでアリが食べ物を分け与えて、キリギリスが改心するという話
他には、アリが食べ物の提供を拒否し、
キリギリスがそのまま死んでしまうというパターン
そのほかに、キリギリスが自暴自棄になり、
自分が死んだ後はアリの餌にでもしてくれ
というパターンだそうです。
どれもまじめに蓄えをしておかないとダメだぞ、
という教訓を示しています。
支援、給付の公平性
今回の支援・給付制限は、
死にかけているレベルの人には確かに必要かもしれないですが、
そもそも
日頃から収入に見合った生活を心がけ、
将来に備えた貯蓄を続けたいれば、
困窮することを防げた人も対象になり得るということが一番納得がいかないです。
例えば生活保護の受給者にに対して、
収入に対して適切な支出をしているか、
を分析・指導できる仕組みまであれば良いかもしれないのですが、
そんなコストのかかることできないですしね。
テレビで偉そうな顔をしてコメントをしている坂上忍さんとかは、
その年に稼いだお金をバーンと年末にボートレースに突っ込むと言っていました。
(公営ギャンブルの場合、国に貢献してるのかもしれないですが)
そんな人でも、いざ人気がなくなり、お金が無くなれば支援を受けられる一方で、
(コウメ太夫みたいにマンション投資しておけば収入は確保できる)
月収20万円でも質素な生活を送り、毎月数万円貯蓄を続けていた人は、
支援もなく、質素な暮らしを続けことになると。
これは性格の違いだ、で済む話なんでしょうかね。
以前の記事に対するコメントで、
富裕層と非富裕層の線引きが自分の中に存在しているような人が多いことに
驚きました。
富裕層になることを最初から目指さない、
最初から努力擦る気がない人はずっと搾取される側に留まるんでしょうね。
親が金持ちのパターンの富裕層が多いことは事実でしょうが、
それは努力しなくて良いことの理由にはならないでしょう。
それは思考停止です。