「慶應虐待」で潰れる子どもたち?
昨日、ネットニュースで、
「慶應虐待」で潰れる子どもたち 受験強要、親の「ブランド信仰」が招く地獄
なる記事を見かけました。
内容としては、
一度、慶應に入れば、不祥事を起こしたり、本人が他大学の進学を希望したりしなければ、大学入学が保証されている
から、親からの附属校の人気が高く、慶應OBOGの一部の親が自分の子を何が何でも慶應附属校にいれるために、子どもを精神的に追い詰めることがある、
ということが書いています。
考え方には一部共感できる
この、自分の希望通りの進路に子供を進ませたい、という人は
世の中に一定数いることは理解できます、
だって自分の子どもには良い人生を歩んで欲しいですからね。
自分の子どもが、こういう学歴で、こういうキャリアを歩んでくれば安心だ
と言う気持ちは、行き過ぎるのは良くないですが、親心としてあって良いかと思います。
浅はかな考えに基づいていないか?
ただし私は、自分の出身校だから、良い大学だ、とか自分が医者だから、良い職業だ、
みたいな人達には否定的な考えを持っています。
そういう人達には、
①「あなたは本当に自分のことを客観視できているんですか?」
②「あなたの人生は、こどもにも同じ道を歩ませたいほど素晴らしいものだと胸を張って言えるものなんですか?」
と是非聞きたいです。
上記の質問に胸を張って、①自分は自分の人生を客観視できているし、
②自分の人生はこの上なく素晴らしいものである、だから子供に同じような人生を歩ませたいと思う、
と答えることができる人のみが自分が歩んできたのを同じ道を子どもに歩ませれば良いと思います。
ただし、私が自分の周りを見渡す限り、そんなこと自体考えたことがなく、
思考停止している親が大半だと思います。
そもそも、留学経験があったとしても大半の人は大学なんて1~2校しか卒業していないにも関わらず、他の大学に通ったこともないし、ましては自分が卒業した大学以外の卒業後の人生がどのようなものかを経験したこともないのに、自分の卒業した大学が素晴らしい、と思えるなんて、どんだけ頭の中お花畑なんだと思います。
自らを客観視し、子にはその反省を活かすような教育を
本当に子どものことを考えるなら、
自分はこういう物の見方しかできていなかったから、
子どもにはこうい考え方をして欲しい、
とか自分ができなかった反省点を子供には活かさせるように育てるべきだと思っています。
例えば、
- 自分は進路に日本の大学しか考えられなかったけど、子どもには海外の大学も進路として考えて欲しいとか、
- 自分が子供の頃には親に留学費用を出して欲しいと言えるような家庭の経済状況じゃなかったから、自分はお金を貯めて子供が留学に行きたいと言ったときには快く送り出せるようにしたい
等、子育てにも反省を活かす気持ちは必要だと思います。
中国経済の成長やイスラエルでのスタートアップ企業の台頭等、世の中は日々変化しています。
自分の過去の価値観を押し付けるのではなく、次の世代であるわが子が将来を見据えた選択をするために私たち親も世の中の動向に注視するととも、わが子が適切な判断をできるように支援することが大切だと思います。