先日、自宅でテレビを見ていたら、
黒人男性が出演していました。
それをみた息子(最近単語を話しだした)が、
「ゴリラ」
と黒人男性を指さして言っていました。
僕は、「ゴリラじゃなくて、あれは人間」
と訂正をしましたが、息子は差別意識を持っている訳ではないです。
自分が知っているゴリラの見た目と似ているものがテレビに出ていたから、
ゴリラと言ったまでで、悪気はないからです。
差別と区別・識別
私は
感情(ポジティブ・ネガティブの双方を含む)に基づいて、
モノを区別することを差別、
感情が入っていない判断による行為を区別・識別と呼ぶ、
と認識しています。
バックトゥザフューチャーの中の差別構造
先日、友人の家でバックトゥザフューチャーのDVDを見ました。
好きな映画ですし、決して、差別表現が多い映画だから放送するな!
とか言うつもりはありません。
差別意識が根強い文化だな、と思った点を以下に挙げます。
勿論、かなり昔の映画ですし、今は多少の変化はあるとしても、
スクールカーストの構造は変わっていないと思います。
序盤のシーンで、リビア人がやってきて、ドク(博士)を銃撃します。
うん、中々過激なシーンです。
リビア人って怖い、と感じました。
ジャイアン的ないじめっ子のビフ(一説によるとトランプ現大統領がモデル)なんて、
アメリカのスクールカーストに存在する典型的なジョック(Jock)で、
主人公マーティの父親ジョージは典型的なナード(Nerd)を表しています。
念のため、説明しておくと
ジョック(Jock)とは、
スポーツマン(体育会系)の「人気者の男性」
アメフトのクォーターバックを務めるようなリーダーで
スクールカーストの最上位に位置します。
学校内での数において相対的に一握りに過ぎないジョックスは、学業成績が優秀でなくとも、その学校内で優等生的な存在で、周囲の人気を集める[6]。それだけでなく彼らは学校内で絶大な権力を持ち、しばしば支配者としての振舞いを見せる。
最たる特徴としては、
- 長身(最低でも6フィート≒183cm)
- 筋肉質
- スポーツ万能
- 容姿端麗
- 溢れるセックスアピール
- とにかく女子にモテる
- 傲岸不遜
- 旺盛な差別意識
- 二言目には「ファゴット」(Faggot:ゲイや「軟弱者」を指すスラングで、意訳では「オカマ野郎」)の罵声 →ホモフォビア
- 男尊女卑
だとのことです。まさしく、差別の塊ですね。
ナード(Nerd)は、スポーツとかはできない文化系のオタク、ガリ勉みたいな存在で、
同じくWikipediaによると
- ギーク(コンピュータ系おたくなど)
- あらゆる文化系
- 音楽系(パンク、メタル、EMOなどに代表される、ロック系統の特定の音楽に傾倒する者)
- バンド・ギーク(吹奏楽、マーチングバンドなどに携わる者)
- ゴス
- インテリ
だそうです。イメージ的にはビルゲイツみたいな感じです。
ちなみに、ナード(Nerd)が活躍する映画や漫画(スパイダーマン等)が多いのは、
映画や漫画の製作者はNerdだからだそうです。
しかも上述のビフは、ジョージの姓であるマクフライ (McFly)
をアイルランド系の姓に使われる「Mc」と「Fly=ハエ」にちなんで
「アイルランド虫」とからかいます。
スクールカーストなんて、今でもアメリカ社会を表す上では、
切っても切れないものだと言われていますし、
典型的な差別構造になっているにも関わらず、
長きに渡って変わらない文化です。
そんな国が、簡単に差別をなくせるとは思わないですね。
そもそも、"差別とは何か"からを学ぶ必要があるんじゃないですかね。