今日は3月11日ですね。
皆さん、ご存じかと思いますが、2011年3月11日は、東日本大震災が起こった日です。
出所:東日本大震災 100枚の記録 写真特集:時事ドットコム
東日本大震災と私
私自身は、当時、関西に勤務しており、親族も大半が関西在住であったため、
被害という被害は特に被ってはいません。
金曜の夕方に、比較的長時間の揺れを感じ、
オフィスのみんなが騒いでいたこと、
携帯電話のワンセグをつけると、東北地方を襲う津波の映像が流れていたこと、
次週より、三六協定を破棄し春闘を開始予定だったのが、
緊急事態ということで中止になったこと
は非常に印象深く、強烈に記憶しています。
とはいうものの、
すごく悲惨なことが起きたという事実は認識していますが、
当時どんな状況だったのか、
という生の声を聞かないことには自分事にできないという面もあります。
実際、私は今でも、震災当時、首都圏や東北地方に住んでいた人と知り合う度に
どんな状況だったのか、
どういうことが起こったのかと言うことは聞くようにしています。
実際にどんなことが起きたのかという興味本位の面もありますが、
当時どんな苦労があって、
もし自分が巻き込まれた場合にどうすべきか、
を考えるきっかけにできるためです。
昨日のニュースで、当時小学生だった男性が
小学生のころに3.11に小学校で津波の被害に会い、
目の前で津波に呑まれた大人の男性が助けてくれと伸ばした手を
とっさに掴むと自分を死んでしまうと感じ、掴むことができなかった、
そのことを後悔しているという記事を読みました。
その方は、ずっと後悔していたが、
最近になり当時の体験を出版する機会があり、
偶然、津波に呑まれた男性の遺族から連絡を受け、
最後の姿を教えてくれてありがとうと、
意外なメッセージを受け取った、
という内容でした。
昨日の記事の少しふざけた内容からは落差はありますが、
実際に自分が生きるか死ぬか、となった時に人のために、
自分の命をなげ打ってまで行動することは本当に難しいことだと思います。
そのため、私は、
当時、小学生だった男性の行動を批判する権利のある人は誰もいないと思います。
近年、3.11に関する報道量が年々減っていると言うニュースも見ましたが、
過去を学んで将来に活かすこと
と言うのは教育の本質であり、近年発生した天災、過ちを正確に報道し、
人々に報道することがマスメディアの本来の役割だと思います。
トイレットペーパーが街から消えた!とか、人々を煽ったり、
ゲス不倫がどうこう言うニュースを見るよりは、
人々の教育・自戒につながるような番組作りに期待したいです。
佐々木朗希投手の3.11
令和の怪物と言われる佐々木朗希投手は、
父と祖父母を震災で亡くされたそうですね。
震災について、以下のようにコメントされています。
「いろんなことを学んだし、たくさんのものを失い、改めて気付いたこともたくさんある。今あることが当たり前じゃないと思ったので今という時間を昔よりも大切にするようになった」
父親と祖父母については「今あるものが一瞬でなくなってしまう。今生きている身として、そういった人たちの分も一生懸命生きていかなくてはいけないなと思う。活躍しているところを見せたい」
とコメントしていました。
出所:佐々木朗希投手「一生懸命生きる」震災の津波で父親ら亡くす | NHKニュース
このようなバックグラウンドがありながら、あまり報道されていなかったのは、
実力が凄すぎてバックグラウンドにまで話題が及ばなかったからなのか、
それとも本人があまり公表しなかったからなのか、どちらでしょうか。
いずれにせよ、今まで、佐々木投手にあまり興味はなかったですが、
応援したいな、と思ってしまう人物であることに間違いはないです。