最近は、コロナウイルス問題に伴う、時差出勤やテレワークの導入推進のおかげで、
通勤の電車がすこぶる空いています。
実は、私も時差出勤可能なのですが、いつもより時間を遅らせると逆に電車が混んでいる気がしていて、通常の始業時間に出勤しています。
私の通勤時間帯に関しては、
普段の70%くらいの混雑率と言ったところでしょうか。
乗客が少ないと言っても電車には、ある程度の乗客が乗っている訳で、
先日不思議な人(というかヤバい人)と出くわしてしまいました。
独り言を言う中年男性
私は最初、なんか近くにぶつぶつ言っている人がいるなぁとは思っていたのですが、
良く見ると中年のサラリーマン風の男性が優先席近くに立っており、
何やら独り言を呟いていました。
すると突然その男性が割と大きな声で
「腰も痛えなぁ!」
と言いました。
私を含めて、周囲の人は内心、
「こいつはヤバい奴や」
「近づいたらあかん奴や」
と感じたのですが、
何と優先席に座っていたおばさんが
「よろしければお席座りますか?」
と、その中年男性に申し出ました。
すると、その中年男性は、
「いえ、次で降りるので大丈夫ですよ」
と凄く柔和かつ、丁重にお断りしていました。
その姿はまるで仏様のようでした
いや、じゃあ、なんのためのアピールやったねん!
と心の中で突っ込んだとともに、
私は、このおばさんは良い人かもしれないけど、
ある意味ヤバい人だと感じました。
優しさが時に命取りになるような人物だと感じました。
だって、電車の中で大きい声かつ粗暴な言動で
「腰も痛てぇなぁ」
とか言ってる人がいたら、
普通の人は関わらないようにすると思います。
今回、中年男性が割と丁寧に断ったことで、
このおばさんも、それほど不快な思いをすることがなかったので、
このような機会がまたあれば、
おばさんは席を譲ってしまうでしょう。
本当にこれでよかったのか
でも、今回の件は、本当にこれで良かったのでしょうか。
だって、後半だけ見たら登場人物、全員仏です
もし、席を譲ることを申し出られた場面で、
あの中年男性が
「もっと早く気づけよ、くそばばぁが!」
とか、毒蝮三太夫並みの毒を吐きながら、
席をぶんどっていたら、
あのおばさんは今後、ヤバい人を見かけても席を譲らなかったでしょう。
今考えると、あの中年男性は多重人格者とか、
何かハンディキャップを持った人だった可能性も拭いきれませんが、
もしかすると、心の荒んだ我々現代人を試すために
神が遣わした存在だったのかもしれません。
ただ、世の中に存在するもので本当に怖いものって何か、
って考えた時に
やっぱり私は
普通そうに見えて実はヤバい人等の
すごい二面性を併せ持つ人の怖さに勝るものはないかなと思います。
正義感や優しさの溢れる社会は素敵ですが、
やっぱり自分の身が大切なので、
ヤバそうな人には近づかない(接点を持たない)ことを強くお勧めします。