私は、この記事を読んで思うところがありましたので、
今日は記事を書きたいと思います。
大学受験はAO・推薦が多数に
上記の記事の内容をサマると
最近の大学入試では、AO・推薦組の占める割合が
50%近くになっているそうです。
大学が、AO・推薦を活用する背景には
「入学定員の確保」と「伸びしろのある学生との出会い」
らしいです。
加えて、AO・推薦入試ではディスカッション能力のある学生を見つけられる
と言う認識が大学側に定着しているようです。
つまりは、就職活動に強そうな子を見つけやすいと、
就職実績良い⇒大学が人気になる⇒大学のレベル向上
といったロジックかと思います。
いや、大学ってやっぱり就職のためのトレーニング施設なのかと、
本来の目的を外れている気がするんですよね。
(東大が官僚を育成する機関であることは否定しませんが。)
でも、そもそも思うんですが、
私は、企業の採用担当者ですら学生の能力をきちんと見抜く力はないと思っています。
社会人として企業で働いた経験に乏しい、
大学職員や教員が、能力の高い学生を見抜けるのでしょうか。
正直言って難しいと思います。
私は口だけ達者そうな某大手精密機器メーカーの影響内定のロジカルじゃない学生を、
新卒採用面接でバッサリ切り捨てたことがあります。
なので、こんな取り組みは
口先だけの人間が大学に簡単に入れるようになる悪習になるとともに
先日記事にした不明確な合格基準が問題となり、
受験における差別を助長する結果になることが容易に想像できます。
実は女性は差別して入学させてませんでしたとか、
なんとでも操作できますからね。
推薦制度なんてものは。
東大では?
そもそも、本制度は入学定員の確保を目的にしている時点で、
レベルの低い大学が力を入れているシステムのような気がします。
事実、東京大学の推薦枠での合格者は年々減ってきており、
そもそも合格枠自体をもっと減らして良いのではないか、
と思うほどです。
公正な教育システムの構築を目指している割に、
縁故等のコネや性別による差別が簡単にできてしまう、
いわばブラックボックス的な受験制度をこれ以上拡大させることには
個人的には反対です。
ゆとり教育が導入された際に、
「これだからゆとりは」
みたいな 発言をする導入者側の世代の人がいたように、
今回も散々制度を蔓延させておいて、
これだから推薦は・・・
のような制度の失敗を棚に上げ、
世代そのものを批判する世の中にはなって欲しくないものです。