現役外資系コンサル虎の巻【コンサルへの就職・中途未経験の転職希望者必見の情報満載】

コンサルティング業界の実情から採用面接時のポイントまで現役の外資系コンサルタントの視点から切り込みます。たまに時事問題についても語る予定です。

聖マリアンナ医科大学の入試問題から差別について考える

スポンサーリンク

最近、特定の大学の医学部で入学試験時に女子学生や浪人生を差別し、

得点調整を行っていたことが、最近話題になりましたね。

(昔、話題になっていたものがぶり返した感じです。)

 

ところで、みなさん、差別と区別の違いについて、

考えたことがありますか。

 

差別は

何となくネガティブな分け方

区別はフラットな分け方、

と言ったイメージを抱いていたのですが、

今回少し調べてみました。

 

毎日新聞の整理によると以下の通りです。

差別:特定のもの、人を不当に低く扱うこと
区別:違いによって他と分けること

出所:コトバ解説:「差別」と「区別」の違い - 毎日新聞

概ね想像していた様な結論でした。

 

f:id:ktr_dl_1:20200129171032j:plain

 

今回は、

冒頭で少し触れた大学医学部での入学差別問題について、

お話したいと思います。

 

ざっくり事の概要を説明をすると、

聖マリアンナ医科大学では、

現役生と浪人生では浪人生の得点を低く、

男性と女性では、女性の得点を低く、

調整し、現役の男子学生が入学しやすくしていたそうです

dot.asahi.com

 

それって本当に差別なんでしょうか。

 

ちなみに

野球ゲームであるパワフルプロ野球98には

敵チームとして聖マリアンヌ学院なる学校が登場しますが、

敵チームのエースは外見は女性なのに性別は男と言う設定です。

 

22年前に男女差別を風刺していたんでしょうか、

そうだとすると凄い先見性です。

 

 

現・浪区分による差別

・年齢で合格率を調整するのは悪いことなんでしょうか。

実際、防衛大学、防衛医大の場合、21歳以上の人は受験資格がありません。

これは差別と言わないのに、

 

浪人生の得点調整をすると

何故差別に該当するんでしょうか。

 

大学側が事前に

「19歳以上の人は得点調整(減点)をしますよ」

と明言していた場合は差別には該当しなくて、

こっそり得点調整をしていたことが問題になるのでしょうか。

 

実際、公務員試験なども年齢制限はありますよね。

でも、特に差別だ、と言う声は聞いたことがないです。

 

男女による差別

 性別で合格率を調整することも本当に悪いことなんでしょうか。

日本には女子大学なるものが平然と存在しています。

 

しかも御茶の水女子大、奈良女子大等の国立大学ですら存在します。

 

医学部だけをみても、東京女子医大なんていう大学もあります。

 

勿論、上記の大学には男性は、受験・入学資格はありません。

(厳密にはトランスジェンダーは可らしいです。)

 

それらは、どうして差別にならないんでしょうか。

 

性別に関しても大学側が事前に

「女性には得点調整(減点)をしますよ」と

明言していた場合は差別には該当しなくて、

こっそり得点調整をしていたことが問題になるのでしょうか。

 

個人的には、女性だけの納税を活用して運営している大学ならまだしも、

実際はそんなことはありえないので、

国立大学なら男女平等に入学機会を与えるべきだと思います。

 

実際、国立大学が法人化したとは言え、まだまだ税金に頼る部分は大きいです。

 

国立大学の運営費は、財務省によると

平成25年度決算ベースでは、附属病院収入を除いたベースで約68%が運営費交付金や補助金などの国からの支出

とのことです。

出所:国立大学の収入構造 : 財務省

 

私が受けてきた差別

 私が高校受験をする当時、

私の出身県には、学区制というものが導入されていましいた。

 

学区は、複数の市町村を一学区としており、

基本的には学区内の高校に進むというルールがありました。

 

学区外の高校に進学することも無理ではないのですが、

各高校の学区外の進学枠は全入学者の9分の1程度しか枠がなく、

 

学区内の受験生のより偏差値は7程度高く

入試でも40点くらいは合格点が高くなっていました。


尚且つ県内1-5位までの進学校すべてが私の学区外に存在しており、
塾の先生からは

もし、私が学区内に居住していたら

100%県内1位の高校に進学できる

といわれていました。

 

しかし、学区制という壁に阻まれ、

私は県内2位の高校(ちなみにこの学校も学区外)に進学しました。

 

当時、非常に悔しい思いをしたことを今も記憶しています。

 

ちなみに学区制はかなり不平等な仕組みで、

  • 徒歩10分の距離でも市が違えば学区外になる
  • 私の家から一番の進学校まで電車で10分ほどにも関わらず学区外だが、
    電車で50分ほどかかる人でも学区内

という理不尽な仕組みで、

入試のために一旦、住民票を学区内に移すような人も存在しました。

 

公立高校は、ほとんどが県立であることを踏まえ、

すべての県民に平等に門戸を開くべきであったと思います。

 

学区が違うだけで入試の難易度が高いという制度は、

明らかな差別であるにも関わらず、

平然とそのような制度が存在していたことに今でも疑問を感じています。

 

ちなみに、

私の父の代では学区制は存在せず、私の入学後2年程度で学区制は廃止されました。

(私の父は県内1位の進学校出身)

 

また暇な時に

当時の学区制の仕組みの制定・廃止の経緯と差別に該当しないか
を県に問い合わせしようと思います。